2016年12月9日金曜日

めまい

フリーランスになってから、3年目。

軌道に乗ってから…とか、
そういう当たり前のステップを無視して見切り発車で辞職してしまったものだから、
お恥ずかしい話ですけれど、この2年半程の貧しさは、ほんとうに応えました。

追い込まれて出る力というものがあって
M体質の私(笑)には、そういう状況が合っていると思ってのことでしたが
追い込まれすぎてはいけないのだ、ということを、体感として知りました。

自分にとって
何が必要な贅沢で
何が不要な贅沢なのか、ということも。

以前は当たり前と思っていたこと

お茶出来ること
本が買えること

そんなことが
無性に幸せなんだと

お気に入りの古書店で買った本の頁を
お気に入りの喫茶店の
お気に入りの席で手繰りながら

幸福感にめまいのする
ふつうの日の午後なのでした。







2016年12月1日木曜日

豆電球でも、綺麗。

まる2か月も、ブログをお留守にしてしまいまして、
季節もすっかり移り替わってしまいました。


気が付けば、街にはイルミネーション。きらきらだぁ。
実は…けっこう、ベタなものが、好きです(笑)。

最近気に入っているのは、隣駅の広場にあるピンク色のツリー。
はじめてみたとき、正直、ダサ…(笑)と思ったのですが、
だんだん愛着がわいてきて、すっげく可愛いなぁ…って^^。

電車のなかの広告で
”イルミネーションって、好きな人と見なければ、ただの豆電球”
というような旨のキャッチコピーをみつけて
う~む、名言…とつい肯いてしまったけれど(笑)

なんにせよ
豆電球にせよ

綺麗です!






2016年9月28日水曜日

共通言語

近頃、週末アルバイトをしています。
本業とは全く関係のない、ショップ店員の仕事。

人間好きだから、接客はとても楽しいのですが・・・
物販能力は、ゼロのようです(笑)。

ダメダメ店員なりに(笑)、お役に立てることはないかな?
そうだ、何にもできないけど、せめて笑顔でごあいさつ。

「いらっしゃいませ^^!」
「ありがとうございました^^!」

お客様がふと、「にこっ」を返して下さる一瞬が、とてもとても嬉しいのですね。

笑顔は、最強の共通言語なのだなぁと、しみじみ感じます。

凹んだ日
さみしい日
イライラな日
そんなときこそ、誰かに笑顔を。

きっとその誰かさんは、100倍くらいのパワーを乗っけて
素敵な「にこっ」を返してくれるでしょう。

2016年9月7日水曜日

よよぎうえはらさんぽ

友達と、代々木上原に出かけました。

小田急沿線、新宿区と渋谷区の境目付近。坂の上の、小さな街です。

代々木上原は、姉が学生時代に下宿していた、懐かしい場所。
当時高校生だった私、ちょくちょく遊びに行ったものです。

最後にこの街を訪れたのは、いつだったかな?
駅には今どきふうのお店がいくつも入り、すっかり変わっていたけれど、

ゆっくり坂を登り、下りしながら目に映る風景は、
おやおや。錯覚をおこしそうなほど、当時のままだ。

姉がアルバイトしていた、商店街のパン屋さんも。
安うまと評判だった、昔ながらのとんかつ屋さんも。
あのころオープンしたてだった、めっちゃ小さくてめっちゃ美味しい、パスタ屋さんも。

たまたま見つけた、マンションの一室
不思議なおじさんがやっている喫茶店で、ひとやすみ。
思いのほか美味しいアイスコーヒーで喉を潤しながら、たくさんのお喋り、至福のとき。


ひとりの休日だったら、この街は選ばなかった。
きっといつもの街で、見慣れた店を流し、いつものカフェなんぞで、お決まりの読書。

もちろんそれも、心安らぐ時間にはちがいないけれど

ときには”いつも”を飛び出して、”いつもじゃない”ところへ、出かけてみよう。
こころが、いつもとは違ったかんじに満たされてゆくのも、とっても心地よい。


よよぎうえはらさんぽ、
素敵ないちにちでした^^。


2016年8月29日月曜日

読書crazy ㉑ 「異人たちとの夏」

ひと月以上更新が滞ってしまいまして、ごめんなさい。

忙しさにかまけてなかなか書けませんでしたが、また少しづつ、徒然ごとを記して行きたいと思いますので、時々思い出したように遊びに来て頂けたら、幸いです^^。



先日、ふと手に取った、この本。

「ふぞろいの林檎たち」などのドラマで有名な脚本家、山田太一氏の小説作品です。

ふと手に取ったのは、プチ運命だったのか?
仕事でしょっちゅう訪れている場所が舞台だったことと、作品を読み始めてから読み終えるまでの数日が、作中で描かれた出来事が起こった日付とドンピシャ一致していたことが、
なんとも不思議でした。

内容も、かなり不思議なお話で。
ひらたくいうと、”幽霊話”なのですね。
実は怖いモノが大嫌いな私(笑)...ふだんなら途中でやめているところですが、
この作品には怖さ以上の何とも言えないぬくもりがあり、魅了されました。
ヒューマンドラマを数多く手がけた著者だけに、人間の悲哀がリアルに描かれています。

ひとって、せつないな。 ひとって、かわいいな。 ひとって、おそろしいな。
でも、やっぱりひとって、あったかいな。

そんなことが、理屈抜きに、素直に伝わってきました。


去りゆく夏を静かに送るにふさわしい、素敵な1冊です。

「異人たちとの夏」 山田太一 著 新潮文庫