2018年11月16日金曜日

SUGA COFFEE 試飲会のお知らせ

突然ですが!

明日・明後日〈11月17日(土)・18日(日)〉の2日間、
東急ハンズ千葉店にて(千葉ペリエ6F)
パッケージデザインを担当させていただいているSUGA COFFEEさんの新商品、
「SPECIALTY FIVE COUNTRY」の試飲会が開催されます。(開催時間 14:00~17:00)

楽しいクリスマスカレンダーのプレゼントも(^0^)♪


ぜひぜひ、お立ちより下さいね。私もたのしみです!

東急ハンズ千葉店 https://chiba.tokyu-hands.co.jp/

SUGA COFFEE https://www.facebook.com/%E6%88%90%E7%94%B0%E3%82%B9%E3%82%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC-1114672251883203/

2018年10月29日月曜日

〈仕事〉の立ち位置

イラストを仕事にすると決めた時、
〈一生この仕事が、私を経済的にも精神的にも支えてくれるように〉
と願った。

目下、全然達成できてはいないのだけれど(苦笑)、
その願いだけは、寸分変わっていない。

けれど近年、わたしの中での〈仕事〉の立ち位置は、変化している。

30代までは、〈この仕事をするために、生きている〉と思ってた。本気で、思ってた。
40代の今は、〈生きているために、この仕事が必要〉と思う。本気で、思う。

生きてゆくって、大変だ。
誰にとっても、間違いなく、大変だ。
〈つらいことも、生きる醍醐味〉なのは真実だけど、
それは〈若さ〉とセットであればこそ、軽々しく口にできた台詞。

そんな至極あたりまえのことに、ようやく気づいた、よそじなかば(笑)。

わたしの描いた絵をみて、
たったひとりでも笑顔になってくれる人がいるのなら、
それがまんま、わたしの笑顔になる。

今のわたしにとって、
仕事は、〈生〉。
〈生〉は、〈感謝〉そのものです^^。

2018年10月2日火曜日

読書Crazy㉔ 永遠の〝浅草キッズ〟~「浅草キッド」「もうひとつの浅草キッド」


先に読んだのは、「浅草キッド」のほう。
浅草の老舗劇場「フランス座」での修行時代を綴った、ビートたけしさんの名作エッセイです。

冒頭からもう、きゅっと切なさに駆られてしまった。
20代半ばのたけしさんが辿り着いた昭和47年の浅草の街の空気感が、
今、私が歩いているこの街と、寸分変わらない匂いを醸しているようで。

若かりし日のたけしさんのひたむきさ、どこにもってゆけばいいのかわからない苛立ち、自虐、それから愛情、優しさ。
むきだしのそれらが、ひりひりと伝わってきて、痛々しくも、あたたかい。

「世界の北野」となっても、心の中には永遠の「浅草キッド」が、佇んでいるのかな。


もう一冊は、フランス座で出逢い、後に漫才コンビ「ツービート」として大ブレイクを果たすことになるたけしさんの相方、ビートきよしさんの作品「もうひとつの浅草キッド」
こちらも、すごく良かった。
たけしさんの「浅草キッド」が、主に修行時代からブレイクを果たすまでの時期を描いているのに対し、「もうひとつの浅草キッド」では、さらにその先まで綴っているのが興味深い。

終盤に、こんな場面があります。

「きよしさん、いろいろ悪かったね。」
~中略~
「ずいぶん迷惑もかけたし、お前のこと怒ったりずいぶん文句言ったりもしたけど悪かったね。でもよ、売れるために俺も鬼になってお前に文句言ったけどよ、許してくれ。」
相方のその言葉を聞いて、自然に涙が溢れてくる。

この言葉を聞いた時、きっときよしさんは、二人の日々を、書き残しておかねばという強い衝動に駆られたのではないかしら。


人と人との絆は、他人には解らない。
きれいごとでは片づけられないことも、いっぱい。
でも、最高の宝物であることは、間違いなさそう。

他人には解らないけれども、他人の心を動かすほど、素敵なものだと思いました。


「浅草キッド」 ビートたけし著 新潮文庫
「もうひとつの浅草キッド」 ビートきよし著 双葉文庫

2018年9月28日金曜日

描くこと

『考えても答えなど見つかるはずがなかった。頭でわかることなど、ほんのわずかにすぎない。~中略~
絵を描いているうちにだんだんと理解できるようになる。それこそカイが何かを考えるときの方法で、たくさんの紙と鉛筆、キャンバスと絵の具、そして時間を必要とするのだった。』

石田衣良さんの小説「オネスティ」のなかで見つけた一節。
わたしにとっての描くことは、まさにこんな感じかも知れない、と思いました。

絵を描くことは、楽しいけれど、その3倍くらい苦しいです(笑)。
でもじゃあなぜそんな苦しいことを仕事にしているのかといわれると…
その答えが、これなのかなぁ、と。

好きとか嫌いとか、もうそういう事ではない。
絵を描く作業の中でしか出てこない答え、腑に落ちてこない難題が、いっぱいあるから。

筆を動かす手が、

あぁ、あれってこういうことだったんだ。
あのときのあの人の言葉には、こんな思いが隠されてたんだ。
あの出来事には、こんな意味があったんだ。
行くべき道は、あっちなんだ。

いろいろなことを教えてくれる。

感動も、涙も、感謝も、
描く作業を経てやっと、しっかりこころに落とし込まれてゆき、定着し、わたしの一部になる…
そんな感覚。

だから、絵だけは、描き続けているし、描き続けてゆくのでしょう。

ゆっくり、じっくり、延々と。


2018年9月16日日曜日

気づいたら、隣に

先日、テレビでインタビューを受けていた老夫婦。
ご主人の回答が、とてもよかった。

「何故、彼女と結婚しようと思いました?」
「一緒に居たいと思うことに、理由なんてないんだよ。気づいたら、隣にいたんだ。」

それはとても自然で、とても素敵なことと、わたしには思えた。

こういうご夫婦がいらっしゃることが、とても嬉しかった^^。