2014年9月28日日曜日

日曜小美術館114・上野の主は...?

昨日、久しぶりに上野公園に行ってきました。

上野は大人になってからもなにかと馴染みの場所ですが、
子供の頃のお気に入りプレイスは、なんといっても動物園!

母の実家を訪れるたび、おじが何度となく連れて行ってくれた、なつかしい場所です。

どちらかというと無口でぶっきらぼうだったけれど、とても優しく動物好きだったおじ。
言葉少なにずんずん歩きながらも(笑)、すべての動物の前で立ち止まっては
ぼそっ、ぼそっと解説してくれるのが、本当に大好きだった...幸せな思い出。

きょうの1枚は、ストレートに上野動物園のアイドル、パンダさん。
...と、”上野の裏番長”(!?)ハトさん。

「にんきものでいいなぁ、きみ。おいらきらわれものさ」

「ぼくしょせん、きゃくよせぱんださ。きみこそいいなぁ、つばさがあって」

「...おたがい、がんばりますか!」

動物園前の広場を傍若無人に飛び交う無数(恐怖を感じるくらいいっぱいいるぞ!)
のハトさんこそ、実はここの主なのではないか...といつも思ってしまう私(笑)。

かわいい、かわいいいと言われながらも檻の中でいつもアンニュイな表情のパンダさんと、
ウルサい、ウザいと嫌われながらも(笑)、自由気ままにのびのびしているハトさん。

どちらもそれぞれ、懸命に生きてることは確かです。

動物から学ぶことっていっぱいあるんだよ。
それが、おじから幼いわたしへの、メッセージだったのかな?


2014年9月23日火曜日

日曜小美術館111・"ベスト"マッチング

今はいわゆる”季節の変わり目”。
昨日と今日で気温が5度も10度もちがう...なんてことも。

こんな時、何着りゃいいんだ?
とは、誰もが抱えるおしゃれの難題。

でも逆に、
こんな時しか着れないものもありますから、今がチャンス☆
とばかり旬の短いアクセント的アイテムを思い切って買い足してみると、
オシャレ度がワンランクアップするかも知れませんね。


この男性は、案外と着こなしが難しいベストを
日常着の中にとても上手にとり入れていました。




素材は綿かな?身体の動きに合わせて、
下がり端になった前身頃がひらひら揺れて、いい感じ。

そんなに気張っておしゃれしているようにも見えなくて、
ちょっとそこまでタバコを買いに~♪というような風情なのですが、
生来の感覚がよいひとなのでしょうか?
アイテム同志のバランス、シルエット、肌や髪の色まで、とても自然...
文字通り、”ベスト”マッチ。

ベストは、あってもなくても良いアイテム。
このひとの場合、なかったとしてもじゅうぶんおしゃれ。
でも、あることによって、素敵が何倍にも増幅!

...そんなアイテム、この秋1枚、ワードローブにプラスしてみたくなりました^^。




2014年9月22日月曜日

日曜小美術館112・「セクシー・ダイナマイツ!」

今朝、つづら(...と呼んでいるのは、過去の作品の保管箱。)を開いてみたら、
懐かしい作品のコピーが出てきまして。

すると折も折、開催中のアジア大会でシンクロナイズドスイミング、銀メダル獲得のニュース!

で、今日の1枚は急きょ変更、これにしてみました!

「セクシー・ダイナマイツ!」

実に15年以上も前、人生初個展のときに出品した、問題作です(笑)。


それにしても過去の作品を観ることは、かなり恥ずかしくもありますが、お勉強にもなります。

当時は、筆がノってくると細かいところに”微妙なモノ”をこれでもかと描きこんで止まらなくなってしまうという、今考えると多分に毒っ気もはらんでいた作風だった...ような(笑)。

絵を描き始めたばかりの二十歳そこそこの小娘はまさに傍若無人、
ただ自分だけが楽しんでいて観る者の立場に立つなどという発想はみじんもない!

妙齢のおばちゃんたちにシンクロをしていただくという題材そのものがまず恐れ多い(笑)。
お化粧がすっかりおちてあらわになった極薄まゆ毛、脇のぼつぼつ(きゃ~、ゴメンナサイっ!!)、首筋に貼ったエレキバン、腕には当時流行っていた健康ブレスレット”ライマ”...

目を覆いたくなるような、ある意味”暴力描写”...!?

反面、

おばちゃんたちの表情が、本当にいきいきと楽しそうなのは、
おそらく当時の私自身が幼子のように、描くことを唯々純粋に楽しんでいるせい。

そして、8人の肌の色や髪型や体型を個性に合わせて描き分けたり、
ペディキュアをしている人、ネックレスをしている人、ウォータープルーフの口紅をしている人
...など、小さな自己主張を持たせてみたりと...

いつもばたばたしている今現在のわたしには到底できていない、じっくり時間をかけた
丁寧な描き込みがなされていることについては、素直に拍手を送りたくなります。


こうしてあらためて昔の作品=昔の自分と向き合うことが出来るのも、
なんだかんだ苦戦しながらも(笑)、知らずのうちに、日々成長しているからなのですよね。

歳くったけど(笑)、
積み重ねてきたものがあるって、
振り返ることのできる過去が出来たって、

幸せなことなんだなって

思いました^^。


追伸:この原画は数年前、オーダーメイドで中高年の方に水着を作る
お仕事をはじめた友人のところへ里子に行き、可愛がってもらっています。




2014年9月21日日曜日

日曜小美術館113目指せ、「・ホンモノのプロ」☆

ここ数週間というもの、あまりの忙しさにブログが手つかずになってしまい、申し訳ありませんでした。遊びに来てくださっていた皆さま、無断休業、本当にごめんなさい!!

日曜小美術館も2週間分溜まってしまいましたから、逆走になってしまいますが今日から3日連続、113、112、111と掲載させていただきますね。


先週は、タウン誌の取材のお仕事にかかりっきりでした。
その記事のために描いたイラストは、”ラインダンス”。

2パターン描きました。

当初はダンサーさんたちのスレンダーな体型をそのままデザイン化したパターンを考えていたのですが、スペースと縮尺比の関係から紙面上に今一つ映えなかっため、後から描いた少し寸詰まりでむちむちっとした体型(笑)のほうを提出しました。

”むっちりさん”掲載予定のタウン誌については、後日あらためてご報告させていただくとして、

今日の1枚は、行き場を失ってしまった(笑)、”スレンダーさん”。





お稽古を見学させていただいて、その美しさ、華やかさ、楽しさにすっかり魅了されてしまった私...。

スタッフさん談:
「どの子もみんなプロ意識があるから、たとえどんなに具合が悪くてもイタ(舞台)に上がればそれを感じさせないパフォーマンスをするけれど、舞台がすべて終わってホッとしたとたん、熱を出しちゃうようなこともある。...でも、ホンモノのプロは、あとほんの少し、余力を残しておかないとね(笑)。」

なるほど。深いひとこと...。勉強になりましたm(__)m。


わたしにとって、取材記事を書くというお仕事は今回がはじめてのこと。
よっぽど張り詰めていたのでしょうか、
最終校正原稿のFAXが届き、あぁ、これでほんとのO.Kがいただけたんだ...と思った翌日、
なんと発熱してしまいました(笑)。冗談みたいな、本当の話。

目指せ、「ホンモノのプロ」~☆!!




2014年9月5日金曜日

読書crazy21・すききらいレベル

① 読めない。
② 読める。
③ すらすら読める。
④ 熱中できる。
⑤ 不眠になる。

① =きらい。
② =きらいじゃない。
③ =ふつう。
④ =すき。
⑤ =だいすき。

これ、本のすききらいの、わたし的目安(笑)。

今日読み終えたこの本は、
すききらいレベルでいうと、③かな。

「日曜日と九つの短編」 連城三紀彦・著 文春文庫


古本屋さんの100円文庫本棚”宝探しゲーム”の戦利品ですが、
魅かれた理由は、表紙の画。

不思議な画だなと思ったら、意外にも萩原健一さん作とのこと。

なぜ、俳優さんが?

その辺のいきさつがあとがきに書かれていて、面白かったです。

本編のすききらい意外のところにも、本の楽しみ方って無限にちりばめられているんです。

まさに、”宝探し”だね!