2016年7月14日木曜日

読書crazy⑳ 「夢を描き続ける力」~近道って、ない。


敬愛するアーティスト、ディック・ブルーナさんの名言集「夢を描き続ける力」

今年のお誕生日に、中学時代からの親友がプレゼントしてくれました。
(この場をかりて、ありがとう。宝物だよ^^。)




とあるページに、解説者のこんな記述を見つけました。

「ブルーナさんは、もうちょっと悲しい表情をさせたい、もうちよっと幸せな表情にしたいと、納得のいくミッフィー(↑のうさこちゃんです)の表情を描くために、口のバッテンをほんの少し上げたり下げたりして、何度も何度も描き直します。1枚のミッフィーの絵を完成させるのに、100枚以上描き続けることもあります。何度やり直してもできないときもあります。ところがある日、「これだ!」というものが描けるのだそうです。」


これほどの大御所でさえ、そうなのですね。
だからこそ、近道をしないからこそ、世界中の子供たちや大人たちの心に、届くのですね。


1枚の絵を完成させるということは、命を削る作業です。
削るという表現は、ちと、適切ではないかな?
命を、注ぎ込んでゆく作業です。

毎回、へとへとになります。

工程の9割くらい、苦しくて苦しくてたまらなく、けれど、最後の1割が、エクスタシーです。

だからまた描けるのだけど、
それにしても、時々、とても不安になるのです。

あぁ、私は、一生これを繰り返すだけのエネルギーを、持ち続けることができるのだろうか、と。


でも、でも、やっぱり、いいものを描きたいから。
昨日よりは今日、今日よりは明日描く子の表情が、素敵であって欲しいから。

頑張れるよね。ブルーナさんみたいに。
頑張ろう。私は、私なりに。


この本の冒頭には、とろけそうな笑顔のブルーナさんの写真とともに、
こんな言葉が添えられていました。

「どんな境遇に置かれても、 夢をあきらめることはできません。
たとえ時間がかかったとしても、 道が開ける可能性は大きいのです。
私自身がそうであったようにね。」

Dick Bruna


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