仕事の資料を集めていて、こんな歌に出逢いました。
【歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょか
いえいえ それはかわいそう
歌を忘れたカナリアは背戸の小藪に埋けましょか
いえいえ それはなりませぬ
歌を忘れたカナリアは柳の鞭でぶちましょか
いえいえそれはかわいそう
歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀の櫂
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す】
「かなりあ」という童謡です。作詞は、西条八十。
童謡らしからぬ、前半のどきっとするような酷さのはてに、
そこはかとなくあたたかい希望が満ちてくるようなラストの2行が、
こころにじわ~っと沁み渡ってきました。
わたしの大好きな、不器用で心優しいかなりあさんたち。
自分を、うんとうんと可愛がってあげてちょうだいね
いつもひとにいっぱいいっぱいあげている優しさを
同じくらい自分にもあげてちょうだいね
とびきり素敵な象牙のお舟は、ひとのためじゃなく
自分のためでいいんだよ
わたしは、あらんかぎりの力をしぼって
お舟のお尻を押してあげる
最高に心地よく、自分を活かせる場所へ向かって
勢いよく漕ぎだせるように
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