2013年1月31日木曜日

読書crazy⑬ 「雪国」より・布を愛でるひとへ。

数日前に降ったまだ僅かに溶け残る雪を眺めていたら、川端康成作・「雪国」のなかの大好きな、美しい一節のことを書いてみたくなりました。


~自分の縮を島村は今でも「雪晒し」に出す。誰が肌につけたかしれない古着を、毎年産地へ晒しに送るなど厄介だけれども、昔の娘の雪ごもりの丹精を思うと、やはりその織子の土地でほんとうの晒し方をしてやりたいのだった。深い雪の上に晒した白麻に朝日が照って、雪か布かが紅に染まるありさまを考えるだけでも、夏のよごれがとれそうだし、わが身をさらされるように気持よかった。~


布って...本来、こんな風に大切に大切に愛でられるべき存在なのですね。

作り手の苦労に思いを馳せ、ねぎらうように大切に扱い、厄介と苦笑しつつも手を掛けて慈しみ、やがて愛着を増し、時に自分の在りかたさえ重ね合わせたりしながら、永く一緒に歩んでゆく...。

”言葉の色彩”の圧倒的な美しさとともに、グッと胸にせまってくるものがありました。


服、織物、編物、帽子、人形、袋物...
私の友人・知人には、なぜか”布”作品を作るひとがとても多いのです。
それぞれの作品は個性と愛情に溢れ、みなそれぞれに本当に素晴らしい...。

リスペクトを込めて。

今日の”読書crazy"は、そんなみんなへの、ささやかなラブレターです(^^♪
機会があったら「雪国」、是非手に取ってみてね。

みんなの作品、いつも本当に楽しみにしてるよ。
こんな風に、末永く大切にするよ。

頑張ってね。


2013年1月27日日曜日

日曜小美術館31・ギリギリな子。

ご当地菓子、結構好きです(笑)。

なかでもこれは、まいベスト5に入るのではないかしら。



言わずと知れた鎌倉銘菓、豊島屋の「鳩サブレー」。

シンプルでどこかノスタルジックなお味はもちろん、このかわいいフォルムも、ロゴタイプも、有名なあの黄色い缶カンも、全部ひっくるめて愛くるしい。オシャレさん♪

ところで、この子の名前を知っていますか?
「鳩三郎(ハトサブロー)」くんというのだそうですよ!

う~ん、ナンセンスのような、ハイセンスのような(笑)。
このギリギリ感も、大好きなんだな~!

2013年1月22日火曜日

途中下車 for a cup of coffee

昨日のこと。

天気予報は雪になるかも、なんて脅していたけれど(笑)、どうしてどうして、きれいな青空。

なんだか無性にカフェ・バッハさんhttp://takahashimaiko.blogspot.jp/2012/09/crazy.htmlで珈琲を飲みたくなって、南千住で途中下車。

1杯だけのつもりが、あんまりにも美味しくて、すっかり癒されてお尻に根がはえてしまった。
澄んだ珈琲に、心身洗い流していただいたような、なんとも清々しい気持ち。

私、いつも用事をいっぱい詰め込んで急いでいるけれど、よく考えてみると...そんな風に急ぐ理由が、ないわ(笑)。

少なくとも、今日は。

2杯目を注文。1本バスを遅らせればいいだけのこと。

素敵なカップがたくさんあるけれど、それぞれのお客さんの雰囲気にあわせて選んでくださっているのかな、わたしの着ていたセーターの色の入ったこんな楽しいカップに注いでくださった。


(記憶を頼りに描いたので、ちょっと違うかもしれないけれど(笑)。)

スタッフさんたちのきびきびと立ち働く真剣なまなざしと、気さくで素敵な笑顔も、素晴らしいエッセンス。

途中下車してまでゆきたい魅力のつまったお店...本当に凄いなぁ。

2013年1月20日日曜日

日曜小美術館30・ダブルスコアの成人式


今年の成人の日、関東はまさかの大雪に見舞われてしまいましたが、真っ白な雪の中、大人へのはじめのいっぽを踏み出す新成人の皆さんはきっと美しく、逞しく成長してゆかれることでしょう。

おめでとうございます!

ふと振り返れば、私自身は晴れ着も着ず式典にも行かない冷めたハタチさんでしたっけ(笑)。

そうだ。

ハタチの成人式は逃してしまったけれど、ダブルスコアの歳(ヨソジともいう(笑))には、ひっそりと”ひとり成人式”をしてみようかな。
亀さんな私だけに、ひとの倍の時間をかけてやっと大人...って感じでちょうどいいかもしれません。

振袖は賞味期限切れだけれど(笑)、大人らしい素敵な着物を選んで、髪もきちんと整えて...美しい所作も身につけられたら、最高。

その日までに、私はどれだけ成長できているんだろう?
素敵な大人の女性を目指して日々コツコツと精進いたしましょう。

あら、なんだかとっても楽しい目標ができてしまったわ♪

2013年1月19日土曜日

シュークリームとイラスト。

先日、このブログにも時々登場する「和皮膚科クリニック」http://www.nagomu-clinic.com/に飾られていた私のイラストを見てご連絡を下さった方がいました。

お話をさせていただいたら、なんだかすごく元気な気持ちになれたのです。

その方は、シュークリーム店の店長さん。
”この不況下、たとえば家族でディズニーランドに行くお金はなくても、ひとつ160円のおいしいシュークリームを買って公園で楽しく食べれば、そこがディズニーランドになる。そういう小さな幸せを提供したい。”ということをおっしゃられて、とても感銘を受けました。

シュークリームとイラスト。
分野はまったく違うけれど、お仕事に際しての気持ちは、全く同じです。

私も、”ほんの一瞬でも誰かの心がほっとあたたかくなったり、ついくすっと笑ってしまったり...そんな風に日常に溶け込んで、小さな幸せの種になれるようなイラストを...”というポリシーで日々描いているのです。

クリニックのイラストからそんな気持ちが少しでも伝わったのなら、こんなに嬉しいことはありません。

店長さん、わたしのイラストを見つけてくださって、本当にありがとうございましたm(__)m。

2013年1月15日火曜日

びっくりベーグル☆

お友達が手作りのかぼちゃとおいものベーグルを送ってくれました。

てっきり生地においもあんが練り込んであるものと思いきや、ナイフを入れてみると...



ななな、なんとリングの中にあんが詰まっているではありませんか!!

ベーグル好き&あんパンマニアを自負するわたしですが(笑)、「ベーグルあんパン」に出逢ったのははじめてです!びっくり・感激☆

焼き芋のような自然な甘みのおいもあんと、かぼちゃのふんわり優しい風味がベストマッチ。少し焦げ目がつくくらいにトーストしたら、生地の表面がカリカリ香ばしくて、本当に幸せな美味しさでした。

あんなしのシンプルなかぼちゃベーグルのほうは、クリームチーズを添えて...こちらも絶品ナリ。

かぼちゃやおいもの裏ごしなど、時間と手間のかかった心づくしの作品、本当にありがとう。
最近ちょっと疲れ気味だった体の隅々に、元気がじわじわ沁み込んできた感じ...。

さぁて、わたしもいただいた元気をフルに活かして、たのしいイラストいっぱいかくね(^_-)-☆!


2013年1月14日月曜日

初雪の日は...。





今年はじめての雨は今年はじめての雪に変わりました。
出来れば初雪の日は、今日でないことを祈っていたのですが。

新成人のみなさんの晴れ姿が、どうぞ美しいままでありますように...!


2013年1月13日日曜日

日曜小美術館29 クラシカル・メディスン

中学生のころから、冬になると両親指のさきっちょが、ぱっくりとひび割れてしまいます。
ぱっくりくると、ああ、冬も本番ね、と...ヘンなところで季節の移ろいを感じる私(笑)。

このぱっくりは職業柄たいへん困りもので、絆創膏を貼ると筆をにぎる感覚が狂うし、はがすとうっかり流血して作品を汚してしまったり。

なんとかならんもんかと毎年色々なぬり薬やハンドクリームなどを試してみるのですが、その場しのぎなだけで、どうもこれぞというモノに出逢えませんでした。

ところが。
今年、ついに運命の出逢いが...マツモトキヨシで(笑)!


運命のお相手は、なんと家庭の常備薬の定番中の定番、「メンソレータム」。
今までどんな高価な薬を使っても効果がなかったため、失礼ながらまさかこの小さなクラシカル・メディスンが年季のはいったぱっくりを直してくれようとは、考えてもいなかったのです。

ナースさんごめんなさい!灯台下暗しでした。

おかげさまでこの冬の後半戦、ご機嫌な指先でお仕事に集中できそうです☆

2013年1月10日木曜日

日曜(ナゼ、木曜に?)小美術館28 「だるまさんは転ばない!」

まずはナゼ、木曜に?の答え。

どういうわけか5日ほど前からブログに画像の挿入が出来なくなる、というトラブルが発生してしまったため、残念ながら開館以来いちども休館していなかった日曜小美術館を、新年早々お休みせざるを得なくなってしまったのでした。本当にごめんなさい。

お友達のまゆちゃんのご尽力により(いつも本当にありがとう!!)、本日、やっと復旧することができました。
あらためまして本年も日曜小美術館、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m。

2013年最初のの作品は、こちら。

「だるまさんは転ばない!」

初詣の出店で体長5センチほどのミニミニだるまさんを初めて買ったのは昨年のこと。
このキュートっぷりは1年間、何となく目に入っては私を癒してくれたので、今年もつい買ってしまいました。

いろんな色があるんですよ。
スタンダードな赤はもちろん、渋い黒、ギャルっぽいショッキングピンク、ピースフルな緑に、元気な黄色...。お店のおばちゃんいわくそれぞれの色に意味があるとのことで、説明してもらったのですが...ごめん、忘れちゃった(笑)。

いびつに見えるのは、あながち私の稚拙なデッサン力のせいばかりではなく(笑)、本当にボコボコと不安定な形なのです。
それなのに不思議と転ぶことなく、ちびのくせに妙にどっしりとと構えてるところがなんとも頼もしいではありませんか!

どうぞ今年もたくさんの癒しと運をちょうだいね...”あっぷっぷ!!”




2013年1月5日土曜日

新年の誓い 3本柱×2

新年にあたって、毎年”誓い”を日記帳の最初のページに書くことにしています。

今年の”誓い”はずいぶん前から決めていたのですが、大晦日に除夜の鐘を打ちに行ったお寺の住職さまのお話が心に響き、こちらもまんま採用させていただくことにしました。

よって、今年の”誓い”はふたつ。
偶然、どちらも三本柱の構成になっているので、「新年の誓い 3本柱×2」とでも名付けましょうか(笑)。

① これは、住職さまのお話。
除夜の鐘に象徴される108つの煩悩は、大別すると怠け・怒り・驕りの3つになるのだそうです。
よって、
○ サボるな! ○ イカるな! ○ オゴるな!
が、ひとつめの3本柱。
するべき努力をきちんとし、感情的にならず、素直に人さまの意見に耳を傾け初心を忘れない。
この姿勢がおのずと人を良い方向へ導いてくれるのだそうです。

② こちらは、自分で用意したほう。
○ 健康の管理 ○ 仕事の管理 ○ 金銭の管理
自己管理の3本柱ですね。
いいトシこいて、未だ甘々の自己管理...。オトナになりたいと思います(笑)。

一年後、どのくらい成長できているかしら?
けっこう高いハードルになってしまいましたが(笑)、自分にチャレンジ!!なのです(^_-)-☆。

2013年1月1日火曜日

たかはしさんの日記帳。

新年明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


先日のブログにも書いたとおりhttp://takahashimaiko.blogspot.jp/2012/12/blog-post_14.html、手帳は毎年その時の気分でランダムに選んでいますが、日記帳は、いつも同じ。「手帳は高橋」のコピーで有名な、高橋書店のプレシャスダイアリー№10という銘柄に決めています。

日記は5年前からきちんと書き始めて、今年で6年目。
一生続けるつもりですから、将来何十冊にもなった時、フォーマットが揃っているほうが整理しやすいし、ロングセラー商品はやはりシンプルながら使いやすく、保存性の高い紙を使用していて、”良いモノは良い。”
高橋書店を選んだ理由のひとつは、一見お堅い顔していても実は遊び心が効いている(サイズと中身の構成は同じなのですが、表紙の色や文字のデザインが毎年さり気に違ったりしていて心ニクイのです♪)ところが気に入っているのと、もうひとつは...ただ単に、「たかはしさん」のよしみで(笑)。

今年の表紙は落ち着いたオレンジ色。
この色のように静と動がバランスよく同居した、素敵な年にしたいと思います。

日記帳さん、今年も1年、私のいちばんの相談相手になってちょうだいね。