渡辺淳一著・「源氏に愛された女たち」というエッセイを読みました。
苦手な作家さんですが(笑)、このテーマに、つい惹かれました。
わたしが源氏物語に心魅かれる一番の理由は、
源氏をめぐる女性たちの十人十色の生きざまが、実に沢山のことを教えてくれるから。
源氏物語に関するエッセイは数多く書かれていますが、面白いなと思うのは、
人によっていかようにも読み解ける、姫君達の人物像の違い。
たとえば、
夕顔の君。
はかなげな少女のようなこの姫君を、
渡辺氏は”男性に誘われるままに流されるだけの、意志のない性格”と分析していますが、
わたしにはむしろ、自己主張こそないけれど、自分の意思でしっかり先を見据えて
行動していた(結論としては、早逝してしまうのですが)芯は強い女性のように思える。
玉蔓の君。
エッセイ中では”数奇な運命に翻弄されるままに生きた女性”として書かれているけれど、
見方を変えれば、どんな運命も前向きに受け入れ与えられた場所で幸せになろうと努力し、
しなやかに人生を切り開いていった、実にカッコイイひと。
こんな風に考えてゆくと
ひとの魅力というのはじつにバラエティーに富んでいるし、
また、
受け取り手の個性によってもまったく違う発見があるのですね。
それゆえに
没個性なひとなどこの世にひとりもいない。
誰もがチャーミングで、素敵な存在なのです。
玉蔓のように前向きに
花散里のように優しく
末摘花のようにピュアに
朧月夜のように正直に
明石の上のように謙虚に
紫の上のように凛と美しく
う~んと欲張っていいトコどりして(笑)、
素敵なレディに成長してゆけたら...いいなぁ...なんてね☆
4 件のコメント:
私は六条御息所のように執着が強いです。自信ある。間違いない。
珈琲いただきました。ありがとうございました。やっぱりキュートヒップです:-)。
モルペンさんへ。
六条御息所ですか!情熱的☆
わたしは...意地っ張りな、葵かな(笑)?
キュートヒップさん、飲んでいただけて嬉しいです^^。ありがとうございました♪
かえるさん、届けてくれてありがとう!
双子の虫の知らせでしょうか笑
本当に良いタイミングでコーヒーが届いたので、モルペンさんにすぐ送る事ができました☆
わたしもユニコーン君のお尻を眺めながらコーヒー頂いてます。どうもありがとう!
源氏物語、何度か読もうとして挫折したりつまみ食いで終わったり。。。でもこの物語を女性が書いたという点が今になって面白くなってきました。再挑戦、どなたの訳(?)がオススメですか?
かえるさんへ。
モルペンさんに絶妙なタイミングでコーヒーを送ってくれて、ありがとう!わたしも今日は、お尻を眺めながらカフェインレス、飲みました(笑)。
橋本治訳が、たいへん美しいと思います...が、めっちゃ長い(笑)!!
瀬戸内寂聴訳が、親しみやすいとの評判です。全10巻のほかに、1冊にまとめたものもあるみたい。
わたしがいま興味を持っているのは、リンボウ先生こと、林望さんの訳。つぎにトライするならこれと決めていますが、いつになるやら...^_^;
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