2014年1月30日木曜日

読書crazy ⑱・苦手意識

今年の読書テーマのひとつは、”何となく苦手意識のある作家さんの作品”を読むこと。

第一弾は、瀬戸内寂聴さん。
今回読んでみたのは、昨年映画化もされて話題になった「夏の終り」という作品。

面白かったです。夢中になって、一気に読んでしまいました。

でも...

結論から言うと、やはり...ちょっぴり苦手、かな(笑)。

"苦手"という感想を持つことも、わたしのなかでは立派なリスペクトなのです。
何も心に留まるものがない面白くない作品ならば、決して出てこない感想ですから。

面白い・面白くないということとは無関係に、作品との相性というものはあると思います。
わたしの場合、恋愛小説に関しては特に合う・合わないが顕著。理屈ではないようです。
いわば生理的な感覚...なのかな。

残念ながら”苦手意識”を払拭することができなかった「夏の終り」でしたが、
ひとつ、とても心に響き、共感した素敵な個所がありました。

主人公・知子が8年間続いた妻子ある男性との関係を清算し、苦しみから懸命に立ち直ろうとしているラスト近く。

知子が家の雑用や仕事に追われることで、あれほどの涙を忘れてしまっていったのもつまりは、生活という雑事と習慣の繰り返しが、意外な強さで人間の感情や感傷を、のみこみ押し流していくせいなのかもしれなかった。

淡々とまじめなであることの強さ。
「日常」をつまらないとばかにしないで、積み重ねること。
それが、どんなにつらいことからも、人を救うと信じています。


”苦手”からも、”好き”からと同じように、学ぶところが沢山ありますね。

2014年1月27日月曜日

真冬の夜気が

夜ごはんの後片付けを終えてゴミを捨てようと勝手口の扉をあけて外に出たら...

うわぁ、寒い。泣けちゃいそうに寒い!


そういえば中学生の頃、教室にはストーブもなく、ぺらっぺらの薄い制服に生足、くるぶしの見えるほど短いソックスという姿で、かじかむ手をポケットに突っ込みながら授業を受けていたっけな。

寒くて寒くて、
くぅ~っ(>_<)、もう限界~、明日こそ学校サボってやる~
...って思たころ、ふっと寒がゆるんで、春の兆しが見え始める...

そんなことを3回も、繰り返したんだ。
今となっては唯々、懐かしい^^。


皮膚感覚って神秘的。
真冬の夜の冷気が、思いもかけない遠い記憶を呼び起こしてくれました。

2014年1月26日日曜日

日曜小美術館82・越冬ツバメ

Hセンセイhttp://takahashimaiko.blogspot.jp/2012/04/happy-birthday.htmlから戴いた年賀状に、こんな心温まるプチエピソードが書かれていました。

「昨年初夏の頃、ヨン(愛犬)と印旛沼の土手を散歩していたとき、クモの巣にからまれて宙吊りになっていたこどものツバメを助けてあげました。ツバメの体の温もりがいつまでも両手に残っています。~」

優しいお人柄のHセンセイらしい。

このツバメさんは、ラッキーだったなぁと思います。
だってもし、出くわしたのが
”ヤダ~、ツバメなんて触ったら鳥インフルエンザになっちゃう!”
...なんてヒトだったら、見捨てられちゃったかもしれないものね。

ところでみなさん、「越冬ツバメ」ということばを知っていますか?

ツバメは普通、寒い季節をあたたかい南国へ渡って過ごすのですが、稀に渡りをせずに日本に留まって冬を越す一団がいるのだそうです。


「越冬ツバメ」


Hセンセイに助けられたおチビさん、越冬ツバメになってこっそりとセンセイを見守っているのではないかしら?そうだといいな。

...そして5月の訪れとともにひょっこりと、お嫁さんをつれて会いに来てくれたら...

最高ですね!



追伸:
毎月最終日曜日に掲載したイラストから抜粋し、
2015年のオリジナルカレンダーを制作する予定です。
テーマは、”季節の動物”にしようかと計画中...。
ご意見・ご要望等コメントいただければなによりです^^♪

2014年1月23日木曜日

オリオンのいざない

1月の空気は澄みきっていて、

星が、ほんとうに綺麗。

今夜もオリオンがひときわ美しい星空を眺めながら、
そういえばいつか、こんな気持ちになったことがあったなぁ...と。

そうだ、あれは、20代の半ばに1カ月ほど滞在していた
長野県のひっそりとした温泉宿。

清々しく、延々と自由で、心地よく寂しいあの場所で仰いでいた星空と稜線の、
なんと美しかったこと...。

季節は違ったから、見えていた星はオリオンではなかったけれど。

10年以上も変わらず交わして下さっている宿のおばあちゃまとの年賀状に誘われて、
今年こそは行ってみようかな...

などと

珍しく旅心がめばえております。

2014年1月19日日曜日

日曜小美術館・81 胃痛のワケ

先日、鼻から挿入する胃カメラを初体験しました。

昔の口から入れるタイプと違って、全然痛くも苦しくもないよ~!
という周囲の声を信じて
いざ、出陣!

確かに痛くはないけれど、ジェルタイプの鼻麻酔のニュルニュル感とか、
胃の中を蛇がグニョグニョ這いまわっているようなブッキーな感覚は、
なんだかなぁ...ですね(笑)。面白い経験だったけど☆
 
検査後30分も経つとお腹が空いてくるのだから、人間とは逞しいものです(笑)。
早速近くのカフェに飛び込み、遅めの朝食。...美味しい!
 
しかし...気のせいか、なんだか時折視線を感じるぞ?
隣のおばちゃんも、向かいのおじちゃんも、目線が合うとすっとそらす。
ありゃ?あっちの子供は笑ってる??
 
食事を終えて、お化粧室で鏡の前に立った瞬間、視線のワケが解かりました。
 
麻酔でバカになっている無感覚の鼻から、ジェルと鼻血がブレンドされた
この世のものとも思えない鮮やかなショッキングピンクの液体が...!!
 
 
ああぁ...
検査はクリアしたけれど、
恥ずかしさのあまり、あらたな胃痛が...(笑)。
 
 

2014年1月16日木曜日

ひょんなところで☆

人体クン (わたしが勝手に名付けました、ホントの名前は違うと思います(笑)) が、
以前から欲しかったのです。
 
人体クンというのは、人物画を描く際に大変役に立つ、
卓上サイズの木製ポーズモデル。

このヒト↓。
 
 
画材屋さんでは、けっこうなお値段がするのです。
いつも欲しいな...と思いつつ、
でもこれだけ出すなら筆をもう何本か買えるな...
なんてけちなことを考え(笑)、結局いつも買わず終いでした。
 
ところが昨日、ひょんなところで彼に出くわした!
 
それは...”IKEA”。
 
ナゼナゼ人体クンが家具屋さんに?!しかも...
 
599円ナリ(笑)!シェ~!
 
新年早々、プチラッキー♪
 

2014年1月12日日曜日

日曜小美術館80・ふたり

ある朝ドーナツショップで、こんなふたりに出遭いました。
 
 
ずいぶん高齢のおじいちゃまと、30歳前後とおぼしき孫娘さんのようです。
 
いわゆる、”介護される祖父と、介護する孝行者の孫”という構図なのでしょう。
...が、
このふたりにはそんな空気が、全く感じられない。
 
手をとりあって支え合うようにゆっくりとお店に入ってきたときからなんとも良い雰囲気で、
たとえば...
 
付き合い始めの初々しいカップルのようでもあり、
学生の親友同士のようでもあり、
長年連れ添った夫婦のようでもあり、
幼馴染のようにも見え...。
 
なんというか、ばっちり”自然”なんですね。
ただの、”人と人”、というか。
 
ビミョーにかみ合っていないおトボケさんな会話(笑)も、
まんま受け止めてお互い楽しんでいるのが、とても可愛らしくて。
 
このふたりの間には、間違いなく”友情”が流れている。
 
友情って、何かな。わたしの答えは...「友情=敬愛」。
 
 
 
ふたり。
 
いろんな”ふたり”がいるね。
 
親子、友達、恋人、夫婦、同僚...
 
わたし、どんな人と”ふたり”になるときも、
根底に「友情=敬愛」を築いてゆきたいな...なんて。
 
この日出遭ったなんともあったかい雰囲気の素敵な”ふたり”に、
そう教えてもらった気がしました。
 
Nice Day♡
 
 
 
 
 

2014年1月11日土曜日

非凡

仕事中のBGMから、すっと沁み込んできたフレーズ。

生きてゆくこと 平凡じゃない

そうだね。
誰の人生も例外なく非凡。

だったらそのドラマティックを、怖がるんじゃなくて、楽しまなきゃね!

2014年1月7日火曜日

捨てたいのは

年が明けてから、毎日少しずつ、色んなモノを捨てています。

もともと沢山モノを持つのは嫌いなほうなので、
まだ捨てるモノがあるのかい...(笑)という気がしていたのですが、
あらためてこうやって整理していってみると、いやぁ、出てくる出てくる、要らんモノ☆

捨てるモノ・残すモノをひとつひとつ取捨選択しながら、
大好きなアートディレクター・佐藤可士和さんの言葉が浮かんできます。

”整理とは、不安との闘いであり、「めんどうくさい」との闘いである。”

そして、思い当りました。

わたしの場合、

モノと一緒に本当に捨てたいのは、

自分の中の「甘え」なのだと。

...ステップアップしてゆくために!

2014年1月4日土曜日

日曜小美術館79・史上最強ルイヴィトン

お正月。初売りのワゴンに群がる女性たち。
そう、オンナノコはいつまでも、装飾品とお買い物が大好きな生き物なのです(笑)。

みなさんはいわゆる”ブランド物”ってお好きですか?

わたし自身は否定派でも肯定派でもないけれど、ハイブランドを着こなしたり持ちこなしたりするのって、相当難易度の高いお洒落だなって思います。
...正直なところ、すごく素敵に決まってる!ってヒトには、
めったに出会いませんものね...(笑)。
 
ブランド物のバッグで思い出すのが、かれこれ10年も前に
電車のなかでみかけた、初老の女性。
 
 
時代がかったナイロンのワンピースにちぐはぐな色のカーディガンと髪留め。
足元は肌色のストッキングに少女チックな白いソックスを重ねばき。
 
失礼ながらおおよそお洒落とは無縁な感じの彼女、
スーパーの白いビニール袋と一緒にヴィトンの小さなバッグをさげていました。
 
そのヴィトンが...実に、気持ちいいくらいに、ぼろぼろ(笑)。
 
おそらく彼女にとってこのヴィトンは、空気のようなものなのでしょう。
...そう、いわば、サザエさんが突っかけサンダルでご近所に
お買い物に行くときの、カゴみたいな存在。
 
特別なおでかけのためでもなく、日々お手入れをして磨きあげているというのでもない。
まして大切に仕舞い込んで使えずじまいなんていう事態とは無縁(笑)!
 
ブランド物との付き合い方はまさに10人10色で、
その人なりのプチ哲学にそって使うのが正解なのだと思います。
 
わたしが出逢ったこの女性の場合...一般のお洒落観には全くそぐわないのでしょうが(笑)、
なぜか妙にカッコよく見えたんです。
 
もしかしたら、彼女の背景~質素で堅実ないち生活者としての凛とした佇まい~が、
一見ミスマッチなヴィトンを、ささやかで唯一の贅沢品として
完全に自分の一部にしていたからなのかもしれませんね。
 
お洒落は、そのひとの”背景”でするもの、ということを教えられた出来事でした。
 
 
昨年末にお約束したニューアル日曜小美術館
第一弾、いかがでしたか?
こんな感じで毎月第一週目にはお洒落に関す
る作品を描きためてゆこうと思います^^。
 
 

2014年1月1日水曜日

高橋3点セット。

明けましておめでとうございます。
 
今日、まっさらな日記帳を買いました。
新しい日記帳を開く瞬間のピリッと引き締まる気持ち、いいものですね!
 
今年も浮気することなく高橋書店のこちら→
 
 
そして今年は...手帳も高橋。 その上...家計簿も高橋!
 
家計簿は突発的に買いました(笑)、あらたなチャレンジ☆
どんぶり勘定なこの性格、今年こそ矯正しなくては...^_^;
 
ってことで、ここで宣言してしまいました(笑)。
言ったからには、やり遂げねばね。
身近なお友達のみなさん、折に触れささやいて下さいね。
「家計簿、続いてる?」...って(笑)!
 
高橋3点セットをフル活用して、有意義で成長と実りのある2014年にしたいと思います。