お正月。初売りのワゴンに群がる女性たち。
そう、オンナノコはいつまでも、装飾品とお買い物が大好きな生き物なのです(笑)。
みなさんはいわゆる”ブランド物”ってお好きですか?
わたし自身は否定派でも肯定派でもないけれど、ハイブランドを着こなしたり持ちこなしたりするのって、相当難易度の高いお洒落だなって思います。
...正直なところ、すごく素敵に決まってる!ってヒトには、
めったに出会いませんものね...(笑)。
...正直なところ、すごく素敵に決まってる!ってヒトには、
めったに出会いませんものね...(笑)。
ブランド物のバッグで思い出すのが、かれこれ10年も前に
電車のなかでみかけた、初老の女性。
電車のなかでみかけた、初老の女性。
時代がかったナイロンのワンピースにちぐはぐな色のカーディガンと髪留め。
足元は肌色のストッキングに少女チックな白いソックスを重ねばき。
失礼ながらおおよそお洒落とは無縁な感じの彼女、
スーパーの白いビニール袋と一緒にヴィトンの小さなバッグをさげていました。
そのヴィトンが...実に、気持ちいいくらいに、ぼろぼろ(笑)。
おそらく彼女にとってこのヴィトンは、空気のようなものなのでしょう。
...そう、いわば、サザエさんが突っかけサンダルでご近所に
お買い物に行くときの、カゴみたいな存在。
特別なおでかけのためでもなく、日々お手入れをして磨きあげているというのでもない。
まして大切に仕舞い込んで使えずじまいなんていう事態とは無縁(笑)!
ブランド物との付き合い方はまさに10人10色で、
その人なりのプチ哲学にそって使うのが正解なのだと思います。
わたしが出逢ったこの女性の場合...一般のお洒落観には全くそぐわないのでしょうが(笑)、
なぜか妙にカッコよく見えたんです。
もしかしたら、彼女の背景~質素で堅実ないち生活者としての凛とした佇まい~が、
一見ミスマッチなヴィトンを、ささやかで唯一の贅沢品として
完全に自分の一部にしていたからなのかもしれませんね。
お洒落は、そのひとの”背景”でするもの、ということを教えられた出来事でした。
昨年末にお約束したニューアル日曜小美術館
第一弾、いかがでしたか?
こんな感じで毎月第一週目にはお洒落に関す
る作品を描きためてゆこうと思います^^。
2 件のコメント:
色彩のタッチと文章がよくマッチしています。
私もこんなおしゃれをしてみたい。
きゅうる村さんへ。
ありがとうございます!
お洒落画の楽しさに目覚めたきっかけのひとつが、きゅうる村さんの”こういう題材の時は活き活きしてますね。”とのコメントでした。大感謝しています!
今年もあらためまして、時に優しく時に厳しいリアルなご意見、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m。
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