2012年3月11日日曜日

砂に枝...。

東日本大震災から、今日でちょうど1年。

あの日あの時、暖房の効いた自室でお茶をすすりながら、パソコンに向かってデザインワークをしていた私...。

痛切に考えたことがありました。

それは...
環境や物資を何もかも失って丸裸で放り出されたとしたら、私の仕事は成り立つんだろうか?
そもそも...
皆が生きることで精一杯という状況下で、イラストの仕事は必要としてもらえるんだろうか?
誰かの役に立つんだろうか?
イラストに、ご飯や毛布ほどの価値は見出せるんだろうか?
...ということ。

1年考え続けて...答えは1年やそこらで簡単に出せるほど軽いものではありませんが...
今、現在の気持ちとしては、こう。

”なにがあっても、なくても、そのとき持っている条件のすべてを駆使して、やっぱり描こう。
ありったけの心を込めて。
そしたら、たとえほんの僅かでも、必ず誰かと元気を、共有できるはず。
どんなにささやかだとしても、必ず活力が、生まれるはず!!”

電気が途切れたら、パソコンでなく、全行程手を使って、筆で。
水も断たれら、絵具も使えないから、鉛筆と紙で。
鉛筆も紙も無くなってしまったら...
砂の上に、枝ででも、素敵な絵は描けるはず!!

その絵を見て、たった一人でも笑顔になってくれるひとがいるのなら。
絵は心のごはんになってくれるんじゃないかな...。

そんな気持ちで、今は精一杯の心をこめて、ひとつひとつのイラストを、描き続けるのみです。

...また1年、考え続けます。
来年のこの日の日記には、新たにどんな気持ちが加わっているのでしょうか?

0 件のコメント: