2012年3月17日土曜日

読書crazy⑤ 「松田優作 炎静かに」

仕事で迷いが生じたり、行き詰ってしまった時、必ず開く本があります。


「松田優作 炎静かに」 山口猛著 (知恵の森文庫)

映画・演劇評論家の山口猛さんが映画雑誌「キネマ旬報」のインタビュアーとして松田優作さんと出会い、彼が亡くなるまでの最期の約1年間の交流を綴っています。

短い時間の中で、仕事人として、表現者として、そして唯の人間同士として、お互い一歩も引かずに静かで熱い火花を散らし、スパークするかのようなお二人の真摯な姿勢からは、本を開くたび、強烈に大切な何かを教えられるのです。

真剣に仕事に臨み、真剣に生きる、ということは、こんなにもたくさんの感動や勇気、エナジーを、誰かに遺してゆける、ということ。
なんて素晴らしいこと。
たぶん...それが、人間に出来る、最高のこと...なのでは。

きっと、あなたにも、私にも、出来得ること。

出来得ることなら...、やらなけりゃ!!

何度読んでも、何度でも何度でも、そういう気持ちを呼び起こしてくれます。
そしてこの気持ちを思い出した時、むくむくとまた元気が蘇って、いつのまにか迷いなど、ふっきれてしまうのですよ。

残念ながら、優作さんも、山口さんも、いまは亡き人。
それでもお二人は、こうしてちゃんと、後の人々に、”本”を通していっぱい語りかけてくれている。

やっぱり本って、素晴らしいです。


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