「何ひとつ与えられない人はいないはず。
与えられたものをきちんと認識していくことが大事なのではないでしょうか。」
漫画家・歌川たいじさんの言葉。
わたしはこの方を今日まで存じあげなかったのですけど、母親からの虐待や、自身が同性愛者であることについての葛藤や差別など、ずいぶん大変な半生を歩んでこられた方のようです。
辛い思いをされてきたのだろうに、写真でお見受けしたお顔はおだやかで、卑屈さは微塵も感じられませんでした。
ぱらぱらと斜め読みしていた雑誌にたまたま載っていたインタビュー記事から、すっとわたしの心に入って来てくれた、この言葉。
とても共感します。
そう、何ひとつ与えられていないひとなど、いない。
ひとは、宝物を持っています、誰でも。
それなのに...より沢山のものを与えられているひとが「まだ足りない、まだ足りない」
と不満顔で、一見あまり多くを与えられているようにはみえないひとが「満ち足りていて、幸せ」
と穏やかな笑顔でいることが往々にしてあるというのは、一体どうしたことなのでしょう...。
与えられていること、持っている宝物たちを、しっかり認識して感謝できる感性を、大切に育ててゆきたいものです。
幸せって結局、事象そのものではなく、捉え方なのではないでしょうか...。
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