2012年11月22日木曜日

読書crazy⑫  街の風景

近年好きになった作家さんのひとり、石田衣良さん。
いま読んでいるのは、直木賞受賞作のこちら、「4teen【フォーティーン】」。




石田作品のどこが好きかというと、感情や、風景の繊細な描写。
ストーリーは刺激的だったりハードなものも多いのですが、どんなものを書いても下品にならないのは、すごいなぁ、って思います。ものすごくきれいな感性だなぁ、って。

特に魅かれるのは、東京の街の風景描写。
まるでその街を歩いているかのようなリアリズムと、実在はしていないであろう(本当の街の姿って、残念ながらあまりきれいなものではないでしょう?)美しい光や、音や、香りまでも感じさせるかのようなロマンティシズムが、奇跡的に調和している感じ…。

「4teen」の舞台は、月島。
「娼年」、「逝年」、「再生」、「愛のない部屋」、「美丘」…。
どの作品にも、様々な東京の街の風景がきらきらとまばゆいばかりに描かれています。

クセのある作風ですから、好き嫌いは人によって分かれると思いますけど。
ご興味が湧いた方は、ぜひぜひ!

あぁ、それにしても久々の「読書crazy」でした。
本を読む心の余裕が戻ってきたということです。幸せ!

やっぱり読書は最高だぁぁ\(~o~)/

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