2012年11月29日木曜日

オトナのオシャレ考⑥ 個性と装飾

連日、女子的オシャレ話が続いてしまいましたね。
今日は、どちらかというと男性寄りな、お話。

俳優の松田優作さんが、とても好きです。
残念ながら彼の作品はもう増えることはないので、時々昔の映画を鑑賞します。

特に20代の頃のアクション作品を観て感じることなのですが、彼にはあまり装飾的なものが似合わない気がします。

「蘇る金狼」という作品の中で、有名デザイナーの手がけた素敵な衣装が何点も使われています。
優作さんの美しい肢体は、その衣装たちを引き立て、とてもよく着こなしているとは思うのですが…逆に優作さん自身を衣装が引き立てているのかといえば…必ずしも、そうではない。

この映画の中で私が一番素敵と感じた衣装は、白いTシャツと、ブルージーンズでした。

どうしてなのかな?って考えると、多分、彼を一番素敵に輝かせているのは衣装などの外的要因ではなく、内側から滲み出てくる強烈な個性そのものだから、なのでしょうね。

強烈な”自分”を持っている人って、装飾があまり必要ないのでしょう。時に、むしろ装飾が邪魔になってせっかくの個性をぼやけさせてしまったり、ヘタするとヘンなアクが出てしまったり…。
こういう場合のオシャレに必要なのは、きっと、引き算。
余計なものを限界までそぎ落として、本人を引き立てる役割のみを、担う服。

あるときは足し算、またあるときは引き算、ときどき掛け算...。
オシャレって、本当に難しくって、そして奥が深い。

装飾なしの引き算で勝負できるカッコよさ...
憧れてしまいます。

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