2012年12月2日日曜日

日曜小美術館23+オトナのオシャレ考⑦

映画のなかで出逢った素敵なファッションを、さっとメモるのが好きです。


「エレジー」という映画のワンシーン。

この映画は、私の考えるオシャレの理想形がぎゅっと詰まった、宝物。
主演のペネロペ・クルスとベン・キングズレーをはじめ、主要人物それぞれの個性的な魅力が、シンプルかつセンスのよいスタイリングによって、見事に引き出されています。

役者さんたちが演技力に加え、肉体をデザインすることによってもそれぞれの役の性格や立場、年齢や揺れ動く感情などを見事に表現していることも圧巻ですが、それをさらに際立たせている洋服たちの役割も、見逃せません。間違いなく洋服も、役者さんたちと一緒に演技している。
それはそれは、ぞくぞくするような緊張感と美しさなのです。

まず、その人間の、中身が素敵。そして、その精神性の表れた、肉体が素敵。
だから、服装はシンプルで十分。その分、上質なものを身につけたい。
そしてその上質にふさわしく居れるよう、さらにまた努力を重ねる...。

人と服との、素晴らしい関係。

こんなことを、考えさせてくれる映画でした。


4 件のコメント:

きゅうる村 さんのコメント...

何か、この映画が見たくなってきましたよ。スケッチもいい味が出ています。

たかはしまいこ さんのコメント...

ありがとうございます、とっても嬉しいです(^^ゞ!
映画は古典的なラブストーリーですが、男性の心理もとてもよく描かれているので、楽しんでいだだけるのではないかしら...。

かえる洋裁店 / Kaëlle Clothing さんのコメント...

「エレジー」のペネロペ・クルス、美しかったです。お友達の受け売りですが、スペイン映画の中の彼女も血の通ったとても生々しい美しさが溢れていて見とれてしまいました。自分が「女性」であることを忘れているなぁと思い知らされます(笑)

たかはしまいこ さんのコメント...

かえるさんへ。
ペネロペの美しさと言ったら、本当に芸術品って感じよね!
そういえば私も「女性」でした、忘れてました...大反省(笑)。