おとといのブログに書いた「したまちコメディー映画祭in台東」 ( 通称 ”したコメ” ) のご報告です♪
15日はオープニング上映作品、「Tokyoてやんでぃ」を鑑賞。
【監督・神田裕司 脚本・村木藤志郎 出演・エゾノ征爾、南沢奈央、小松政夫ほか】
よかったなぁ...この作品!
寄席の楽屋でのある1日のドタバタを、入門以来9年以上も前座止まりの落語家・立花亭ピカッチ( なぜそんなおかしな名前をもらってしまったか、というエピソードもユーモアたっぷりに描かれています ) を主人公に描いています。
芸達者で個性豊かな俳優さんたちの演技はもちろん、なんといっても光っていたのは脚本。
これでもか、これでもか、というどこまでもしつこい( あ、この”しつこい”は賛辞ですから、もちろん!) 笑いの後、急に不意打ちで襲ってくる涙・涙のクライマックス...やられました!
「Tokyoてやんでぃ」はこのあと、一般公開予定とのこと。
笑いたい方にも泣きたい方にも超お勧めの1本です♪
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この日は上映後、大好きな神谷バー ( 下戸でも入ります、ひとりで(笑)!) でマカロニグラタンとレモンティー ( ガキくさ!!) をいただき、映画の余韻にひたりました。あぁ、幸せ。
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16日のメインイベントは、短編映画のコンペティション、「したまちコメディ大賞2012」。
私のメインの目的も、じつはここにありました。
ひとつは、審査員に大好きな根岸吉太郎監督が名前を連ねていたこと。
そしてもうひとつは、今回の会場となった「浅草中映劇場」が老朽化のため来月をもって閉館となってしまうので、その姿を最初で最後、この目に焼き付けておきたかったからです。
昭和8年以来、浅草六区の映画文化を支えてきた大切な映画館。
この「中映」だけでなく、現存している他4館もすべて、幕を閉じるのだそうです。
外観もさることながら、一歩劇場に入ったとたん、なんともいえない愛くるしい佇まいなのです。
あたたかく、にこにこ笑ってお客様を迎えてくれているみたいな。
この愛くるしさは、きっと地元の方たち、そして長年にわたって足しげく通ってくださったお客様たちに深く深く愛されていた証なのでしょう。
たった1回だけでも、この歴史に包まれた映画館に迎え入れていただけたこと、本当に嬉しく思いました。
ふにゃっとやわらかい感触のビニールカバーにくるまれた真っ赤なビロードの客席のほわっとした安堵感、ずっと忘れたくないなって思います。
大きな震災を経て、老朽化した建物の危険性を考えればこれもいたしかたないことなのでしょうが、こんなに素敵な、たくさんの方々に慈しまれてまるで感情をもつかのような佇まいをしている建物が消えてしまうのは、なんて切ないことなのでしょう。
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...笑い、涙、ときめき、切なさ...。
たくさん心を揺さぶってくれた”したコメ”、素晴らしい経験となりました。
ありがとう!
はやくも、来年が楽しみです!!
.....来年もきっと、神谷バーでマカロニグラタンだろうな(笑)。