昨日、この映画を観てきました。
「黒部の太陽」。1968年の作品です。
石原裕次郎さんが、「この映画は大きなスクリーンで見てほしい」との遺言をのこしたため、ノーカット版はテレビ放映も、ビデオ化もされなかったのだそうです。
世紀の難工事とまでいわれた黒部ダム建設の、とくにトンネル工事の苦闘を中心に描いた作品です。
圧巻でした。
このダム工事それ自体に、賛否両論・激闘があったことでしょう。
そして、当然この映画の存在自体にも。
軽々しく素晴らし映画だ、なんていうことはできません。
だだ、私が純粋に感動したのは、人間の執念の力。
あきらめない人間の力って、凄い。力ずくで不可能を可能に導く、その執念。
その強烈な気持ちに動かされているとき、もしかしたらひとは、不可能という概念を忘れているのかもしれません。
(その執念の力は、紙一重のところで天使にも悪魔にも成り得ることは、一人ひとりが肝に銘じていなければいけないのは当然のことですが。)
このダムを造った方々の、命がけの執念。
そして、その命がけの思いを映像化した方々の、執念。
それが、私の心に届きました。
この工事にあたり、171名の方が命を落とされたそうです。
こうしたたくさんの犠牲のもとに成り立っている今日の日本を、わたしたちは、大切にしているかな。
命がけで仕事をする方たちを、今日も大変な思いをして働いてくれる家族を、尊敬し、大切にているのかな。
現代日本を生きる私たち一人ひとりに、おおいに警鐘を鳴らす作品とも思いました。
これを機に自分の在り方、きちんと考え直し、行動しようと思います。
2 件のコメント:
中学生の時に、学校で見たような気がする。
いまの中学生にも観てほしいな。
”3時間半も映画観てる暇があったら、勉強だ!!”な~んて先生がいないことを願います!
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